2009年11月7日土曜日

祥雲寺第2回お遍路参拝旅行(10月18日~21日、最終日)

松山で迎えるお遍路巡拝最終日の朝です。
第一回目は初日に天気が少し崩れて雨の中の参拝にもなりましたが
今回は4日通して快晴続きに恵まれ、ありがたい思いでいっぱいです。
今日は前日の行程から抜けた44,45番札所をまずお参りし、続いて52,53番をお参りします。


旅行4日目で旅の疲れも出てくるかと危惧していましたが、(前日の宴会で二日酔いになってた人を除き)皆元気に朝食を頂いています。






4日目最初にお参りしたのは44番大寶寺。
松山東の山間部にあるお寺で、大変に木立が美しいところです。
朝の澄んだ空気の中、一歩一歩坂を踏みしめてお寺に向かいます。


大寶寺本堂前にて。
紅葉前なのがいささか残念ですが、木漏れ日が朝の清々しさと相まって
爽やかな気持ちでお参りが出来ました。
納経所に挨拶に伺ったら、バスガイドさんがお勧めしていたおくま饅頭という名物お菓子を頂いてしまったので、全員で分け合って頂きました。水まんじゅうにも似た柔らかい触感の饅頭で、大変美味しかったです。


44番を出て20分ほど走ると、今回の、というよりバス遍路最大の難所となる45番岩屋寺に到着しました。
写真中央の岩山の真下が目的地になります。
ここは巡礼を計画した時からの要留意札所で、駐車場から20分以上山道と言ってもいい位に傾斜のある坂道を登らなくてはならなくなります。

登り始めて直ぐの出店通りを抜けます。
山道と殆ど変わりない参道ですが、行楽シーズンになると大変ににぎわう場所になります。


三分の一ほど登ったところの山門で集合写真(兼足休め)。
この岩屋寺の住職さんは
「四国遍路も近年交通が整備され、容易にお参りが出来るようになってきた。
 だが楽にお参りが出来る、ではそれは記憶に残るものにはならない。
 だからこの寺はこのとおり厳しい参道のまま残していく」
という趣旨の考えの方だそうで、最初に巡礼を企画した時から参加者のおじいちゃんおばあちゃんが登り切れるかどうか心配の種でした。


登り道も半分を越え、片手は手すりに、片手は杖を頼りにゆっくり登っていきます。
最初威勢よく登っていた人もすっかり大人しくなってしまいました。
それでも参加者同士で励ましあい、手を貸して助けあい、賑やかな登山道になりました。

30分ほどでようやく岩屋寺庫裏に到着。
正面の大きな断崖絶壁が名の由来とのことで、歩き遍路の場合は崖を迂回して裏側の山を越えて到着します。


岩屋寺境内を上から撮影。
山間部の、さらに山の頂上付近のためか、少し木々の紅葉が見られます。


本堂と大師堂へのお参りも了って、帰り支度中の一枚。
デジタルカメラで写真を撮っていると、時折思いがけないいい写真が撮れることがあるので重宝します。
無事お参りも終り、お昼を頂いてから今度は松山北の52,53番へ移動します。
登りつかれから、全員バスでぐっすりお休みになっていました。


53番円明寺にお参りして、今回の巡礼旅行は終わりとなりました。
空港への道中にかすりセンターで土産物を買い、松山空港から東京へ戻ったら夜の7時、宇都宮へは夜10時になってしまいました。
前回と同じ言葉ではありますが沢山の縁に恵まれたよい参拝になりました。
お遍路は「お蔭様で」を知る修行であると言いますが、今回は特に身にしみて感じ入り、参加された皆も達成感とともに感じていただけたようです。
次回は来年の春、いよいよ香川県で残る札所全てを回る計画でいます。また良い参拝になる様がんばりたいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿