2011年3月18日金曜日

東北関東大震災による祥雲寺被害報告 並びに墓地被害、修繕に関する告知とお願い。

 去る3月11日に発生した地震により当山も被害を受け、建物内装の落下、無縁供養塔の損傷そして墓地の墓石の多くが損傷を受けました。
特に墓地の方は被害が顕著で、半数以上の墓石が石塔のズレ、五輪の落下、囲いの損傷を受け、内数基が石塔倒壊にまで至りました。

 翌3月12日より金野石材店に入って頂き、石塔のズレを直し割れた部分をはめ直す等の応急処置を行い、とりあえず元通りの景観を取り戻すことができました。
しかしあくまで応急処置に過ぎず、割れ剥がれた部分の接着補填を行う必要があるとのことです。

 修繕が必要な墓石が多いことから、損傷として最も多い石塔のズレに関してのみ、祥雲寺でお彼岸の後に一括で修繕をお願いすることを検討しています。

 来月より着工をお願いし、修繕を行った墓石の施主家に修繕費をお願いしたいと思います。修繕が不要の方、ご自分で修繕を依頼される方は今月中に祥雲寺にご一報頂きます様宜しくお願いします。 

平成23年3月朝参りお知らせ


中止の中観音参りに来てくださった方達とお茶中。
 この度の大地震は、人間の力ではどうにもならないものがあることを思い知らされるものでした。刻々と伝えられる映像を見てただただ呆然とするばかりでした。
 悲しみの言葉も、見舞いの言葉も見つかりません。どうすることもできず、犠牲者の無念を思い、不明者の無事を祈り、被災者の健康を気遣うばかりです。
 今は、自衛隊を始め救助の人達にお委ねするしかありませんが、全国民あげて援助をしなければならないときがきます。その時は全力を尽くすことを覚悟しましょう。
 この困難は、国民全体が背負わなければ乗り越えられない困難であり試練です。いま、暖かい布団に寝、食事をとることが何と幸せなことか。誰かがではなく、私たち一人ひとりの幸せを分かち、この困難を乗り越えていきましょう。
 
 平成23年3月15日
                                     祥雲寺住職 安藤明之
 

2011年3月9日水曜日

平成23年2月15日涅槃会

時間が空いてしまいましたが、2月に行われた宇都宮仏教会涅槃会の写真をアップします。


2月15日は前日から降っていた雪もやんで、爽やかに晴れた日になりました。
祥雲寺参道にある梅園でも、雪の中に梅の花の赤が鮮やかに映えていて、カメラを携えた方が何人もよられていました。


涅槃団子調理中。

2月15日というのはお釈迦様の亡くなられた日です。
仏教徒にはとても大切にしている日が年に3日あり(三仏忌)、
・4月8日の誕生日(花まつり、降誕会)
・12月8日の悟りを開かれた日(成道会)
・2月15日の亡くなられた日(涅槃会)
と3日あります。
今年の2月15日は宇都宮仏教会で毎年合同で行っている涅槃会を祥雲寺を会場として行いました。


完成した涅槃団子を涅槃図の前にお供えしています。
殆どのお寺ではこの涅槃会の際に、お釈迦様の亡くなられる場面を描いた涅槃図を掲げて御供養の法要を営みます。


完成した涅槃団子。
涅槃会の際地方によっては、仏教の象徴でもある5色の光を表した5色の団子(涅槃団子)をお供えします。
今回祥雲寺でも婦人会方のお力添えを頂いて1色足りないながらも用意してみました。


午前中は集まって頂いた方達に涅槃会の成り立ちの説明、法話を住職が行いました。


午後は本堂に上がり、宗派の別なく涅槃会の御供養を行いました。


参列の方達には焼香の後涅槃図にお参りいただきました。

法要了って御帰りの際には、お供えした涅槃団子をお持ち帰り頂きました。
人数を集めて涅槃会を行うのは初めてでしたが、なんとか無事行うことができました。