2009年9月12日土曜日

8月29日祥雲寺施餓鬼会(後編、午後)

午後はまず最初に来山されたお檀家さんを交えての総会が行われます。


例年は午前中に一階で行ってきましたが、今年は午後の頭に二階で行いました。


続けて5月から7月にかけて行った天井絵並びに欄間彫刻設置、改装工事の
功労者表彰式を行いました。
住職と向かい合っているのが天井絵の筆をとられた杉村寒月先生。
その後ろに並んでいるのが欄間彫刻を彫られた藤崎先生と
工事の監督をしてくださった伊藤事務所の井上先生です。


表彰式も終り、2時半からお施餓鬼が始まります。
お施餓鬼というのは、文字通り「餓鬼に施す」ということです。
これは自らの命を尊び感謝をし功徳を願うとともに
追善供養として三界(全ての世界)萬霊の有縁無縁の精霊を供養し
併せて檀信徒の御先祖様方の供養を行う行事なのです。

始まって最初に、本尊様へのお祈りの焼香となります。
今年は天井絵のお披露目も兼ねてお施餓鬼を行ったためか
例年より多くの人が参加され、焼香の時間も少し長くかかりました。

続いて南側に向き直り、施餓鬼棚に向けての法要が行われます。
お釈迦様は
「施餓鬼棚に新鮮な山海の飲食をお供えし、修行僧に施餓鬼会の法要を営んでもらいなさい。修行僧のお経の法力によって、少量の供物は無量の供物となり、全ての餓鬼に施されるであろう。そして、多くの餓鬼は救われ、お前も長寿を得られ、さらに尊いお経の功徳によって、悟りを開くことも出来るだろう」
とお弟子さんに語られたことがあり、これがお施餓鬼の由来となっています。


施餓鬼会が終わって供養したお塔婆を外に並べています。
本数が多い為、来た人が受け取りやすいように外に木枠を設け、
地域や五十音順で並べて受け取ってもらっています。
八月の末に行う行事ということもあり、毎年施餓鬼が終わると夏が終わったと
一段落ついた心地になります。


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