2010年12月15日水曜日

平成22年無縁供養、水子地蔵尊大祭

毎年12月1日は祥雲寺の無縁供養、水子地蔵尊大祭の日です。
今年は酷暑の為冬は大分寒くなると予報されていたのですが
この日は例年からするとありえないほどに気温の高い晴れ日になってくれました。


祥雲寺本堂裏手、羅漢渓に新しく彫りあがった羅漢様をお迎えしました。
毎年7月7日のべんてんまつりか無縁供養の日に合わせてお迎えし、開眼供養の法要を行います。


10時から羅漢渓の中央、お釈迦様の前で開眼供養を始めました。
羅漢様を彫っている石彫会の皆さんが列席し、香を薫じて新しい羅漢様をお迎えします。


11時からは庫裏の横手、無縁供養塔に移り、例年通り無縁供養が行われました。

祥雲寺の無縁供養は天明年間(二百二十年前)に起源を持つ伝統行事です。
私たちは肉親の為に一周忌、三回忌といった法要を営んで供養いたします。
またお施餓鬼には先祖代々の諸霊位の供養を致します。
こうした供養は、亡き方々の冥福を祈ることであると同時に、それらの方々から受けた諸々の恩に対する報恩感謝の行為でもあります。
けれども、ひるがえってよく考えてみますと、私たちが今日あるのは、ただ血のつながった人々の恩によってあるだけではありません。
私たちが日々生活していく中でめぐり会った人々、たとえば職場で苦楽を共にした人々、さらには太古の昔よりの天の恵み、地の恵み、生きとし生けるもの全ての恵みによって私たちがあるのです。 
無縁供養はこうした一見無縁であるけれども、実は目に見えない形で私たちに恵みを与えているもろもろの人々、ひいては天地万物に対しての報恩感謝の供養であり、最高の供養といわれるものです。 


無縁供養に引き続き、水子地蔵尊大祭となります。
ご詠歌講の皆さんがお唱えする中で参加者が水子地蔵様に香を薫じ、赤ん坊の冥福を地蔵様にお祈りします。
例年はドラム缶に薪をくべて暖をとりながら法要を行うのですが、
今年は12月にもなって周囲を虫が飛び回るほどに暖かい天気の中で勤まりました。


法要が全て終わり、庫裏の中に移ってお食事の時間となります。
今年も甘酒を作って皆さんにふるまいました。


午後は無縁供養記念行事となります。
今年は篠笛の演奏家、狩野嘉宏さんに演奏をお願いしました。
屋外から演奏を始め、お弟子さんと協奏しながら盛り上げて最高潮の所で演奏台に登檀して場を沸かせてくれました。


約一時間、色々と懐かしい曲を交えながら
素朴な篠笛の音色を堪能させていただきました。

古典芸能の舞台以外では聞く機会の少ない楽器ですが、日本人ならば誰でもが郷愁に誘われてしまう、心安らぐ音色だと思います。


本堂入り口の横には
陶芸教室参加者の制作した器と
アレンジメントフラワー教室で作った花飾りが展示されました。

まだ時間としては3時少しなのに、外から差し込む光はもう夕陽の様相を呈しています。
気温こそ10月並みではありましたが、
秋の終わりと冬の時節の到来を感じました。


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