2009年11月1日日曜日

祥雲寺第2回お遍路参拝旅行(10月18日~21日、3日目)

3日目に入りましたが皆元気で天気も快晴、絶好の参拝日和です。
今日は41番龍光寺から44,45番を翌日に飛ばして51番石手寺まで一日最多の9ヶ寺回ることになります。
宇和島のホテルを出てバスで東側山間部に移動し、その間にバス車内で朝のお勤めをすませました


お遍路の札所は概ね朝8時から夕方5時の時間で納経所が開けられます。
寺によっては時間外でも山門を開け放し、何時でもお参りできるようにしている所もありますが、御朱印を頂く参拝の場合はこの時間の間に回れる様調整する必要が出てきます。



朝の空気の清々しさ、初秋のカラッとした気候も手伝ってか
気持ちの良いお参りが出来ました。


午前のお参りが終わって、46番浄瑠璃寺前の旅館長珍屋でお昼を頂きました。
この時行き会った別団体の方達は岡山県の島から来たそうです。
そういえば昨日は歩き遍路らしい重装備の欧米人4人組と札所で行き会いました。
4人肩を寄せ合い、ローマ字でルビの振られた般若心経を大きな声で読んでいて、やはりお遍路というのは懐の深い修行なのだなぁ、との感慨をさらに強く感じ入りました。


午後は47番八坂寺から51番まで回り切る予定です。
平野部の札所はその多くが住居の密集地に建てられているため駐車場が若干離れた所に用意される場合がままあります。
歩く時間が増えるのは骨ですが、その分四国の空気と風情に触れられる時間もまた多くなります。
この時は道端の無人販売でみかんの大袋が100円で売られているのを見て、さすが四国と皆で笑い合っていました。


48番西林寺大師堂前にて。
ここで行き会った参拝団は九州は福岡からだそうです。
この場合は同好の士ならぬ同行の士となるのでしょうか、同じお遍路を行じる者同士、行きずりの人同士でも話がはずみます。

3日目最後のお参り、松山市中心部の51番札所石手寺の出店通りにて。
松山市は四国で1,2を争う市街地ですが石手寺は松山城に次ぐ松山有数の観光名所でもあります。行楽シーズンということも手伝い大変多くの人でにぎわっていて活気がありました。


お参りが済んで境内を散策していた所、500羅漢が見られる洞窟があると聞いて入ってみたら方向を間違えて裏山を突き抜けてしまいました。
全員足元に注意しながら引き返し、ようやく洞窟を抜けたらすっかり夕暮れ時になってしまいましたが、怪我の功名とでもいうべきか集合写真を誰はばかることなく取ることが出来ました。

お参りが終わって今日は道後温泉に宿泊になります。
椿館という明治期のモダン建築を模した大きなホテルに荷物を置いて、希望者と一緒に道後温泉本館に入ってきました。
この本館は映画「千と千尋の神隠し」の舞台参考にもなった古い建築で、一階が浴場、二階が大部屋の休憩所、三階が個室の休憩所になっています。

湯あみも了ってライトアップされた道後本館を後ろに記念の一枚。
丁度真上に見える三階の部屋が、夏目漱石の著書に準えた「ぼっちゃんの部屋」にあたります。


今日は四国最後の夜ということで宴会を全員で楽しみました。
9時からロビーで村上水軍太鼓の出し物があったので見に行きましたが、やはり直に聞く上手の太鼓はよく響きます。楽しい夜を過ごさせてもらいました。

0 件のコメント:

コメントを投稿