県庁から見た祥雲寺(2008年1月)
明けましておめでとうございます。
祥雲寺西国観音霊場の観音像は、先代裕之和尚が発願し真岡の石工綱川一氏によって昭和56年から58年にかけて刻まれたものです。先代が遷化した昭和62年当時は本堂の周りに並んで置いてありました。
これを墓地以外の境内全域に安置することとし、魂のこもったものとするために平成元年から4年にかけて西国観音霊場を巡礼しました。各々の霊場の雰囲気を少しでも写し取った形で安置したいものと考え、金野石屋さんと栃木造園の佐藤さんに巡礼団に加わっていただきました。全て安置し終わっての完成式は平成5年5月、先代住職の7回忌に行いました。本堂の西側、3番観音から石段を登ったところに聳える十三重多層塔はその時に大雄山最乗寺山主余語翠厳老師(後の大本山總持寺副貫主)によって点眼された報恩塔です。
巡礼参加者が信心を込めて勧請した観音様ですので、多くの人が揃ってお詣りできるようにしたいと考えてその年の10月、朝詣り行事が始まりました。観音様の縁日にちなんで毎月18日としました。参加者への案内葉書に文章を添えるようになったのは翌平成6年の4月からです。ですから今月の朝詣り行事は208回目、この通知は202号になります。
一回も休まずにこんなに長く続けることができたのは、参加してくださる方々の御信心にあと押しされたからです。凍える寒さの日、雨の日、雪の日、いろいろありましたが、揃って鈴を鳴らし十句観音経を唱え回り終わった時のすがすがしさは格別です。春にはうぐいすが唱和してくれますし、新緑や紅葉の素晴らしい日もあります。なにより、一体一体の観音様の前で、都合3度の巡礼の思い出、18年間の朝詣りの際のいろいろな思い出が重なります。
今年はうさぎ年、新しい方々にたくさん参加していただいて信心の輪を未来に拡げたい、そんな飛躍の年になることを願っています。
平成23年1月15日
祥雲寺住職 安藤明之
十八日の朝詣りは
午前6時半から行います。
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