クシナガラ涅槃堂、お釈迦さま入寂の地 |
願わくは 花のもとにて春死なむ
その如月(きさらぎ)の望月(もちづき)のころ
西行法師
西暦紀元前383年といわれますが、陰暦2月15日満月の夜お釈迦さまは涅槃に入られました。
沙羅双樹のもと頭を北に顔を西に向けて臥され、急を聞いて集まって来た弟子たちに最後の説法をなされました。
弟子たちよ、これからはみずからをともしびとし、みずからを拠り所とせよ。
法をともしびとし、法を拠り所とせよ。
とおっしゃられた後、修行者の修めるべき八つの道を説かれました。
小欲(欲少なく)、知足(わずかなものにも満足)、寂静(心の平静)、精進(良いことをするのに勇敢に)、不妄念(真理を常に心に念じ)、禅定(心静かに瞑想する)、修智恵(諸々の智恵を常に修行する)、不戯論(無益の論をなさない)
このお釈迦様の最後の教えには理屈として難しいものは何一つありません。
真の道を求めて精進努力することの大切さを教えられたのです。
精進努力は仏教では勇気を意味します。
自分の殻(カラ)を破って前に進む。
それは勇気に他なりません。
殻(カラ)を破ることは新しい自分を作り出すことです。
常に勇気をもって自分自身の人生を創り出してゆく、そこに人として生きる喜びもあると思います。
釈尊を慕い漂泊の一生を遂げた歌人西行法師の命日は二月十四日です。
平成28年2月15日
祥雲寺住職 安藤明之
十八日の観音様の朝詣りは
午前9時から行います。
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