初転法輪(初めて釈尊が説法した場所)の聖地、鹿野園 |
アショーカ王の建てたダメーク大塔 |
「精舎の西南に石造のストゥーパ(塔)がある。無憂王が建てたものである。~如来が正覚を成ぜられ(悟りを開く)、初めて法輪を転じられた処である。~阿若憍陳如ら(釈尊と共に修行した5人の仲間ら)がここへやってきて自ら禅定を習した処である。~如来は循々と指導し五人に至妙の道理を示され、雨安居が終わるころ、五人は悟りを得た。」
『大唐西域記』 巻七・一初転法輪の聖地
二月に行う祥雲寺インド仏跡参拝旅行に向け、先月に続いて大唐西域記から参拝する聖地について引いてみます。
お釈迦さまは29歳で出家され、35歳で悟りを得られました。
この6年間の間、苦行生活を共にした五人の仲間がいたのです。
6年間、5人の仲間と苦行を行ったが悟りを得る事はなく、苦行は真理の法でないと考え、苦行をやめてしまいました。
それを見た仲間たちは、堕落したと思い去っていったのです。
その後お釈迦さまは尼連禅河に沐浴し、菩提樹下に坐して悟りを得られ、共に修行した仲間にこの無上の悟りを伝えようと坐を立たれました。
鹿野園に居た5人は遠くから歩み来るお釈迦様を見つけ、最初は無視しようと決めていましたが、悟りを得たお姿の清らかな佇まいに心動かされ、起き上がって礼をもって迎え教えを請いました。
お釈迦さまはこの時初めて説法をします。
説法は一日だけでは終わらず、一週間かかって五人の比丘に教えたのです。
鹿野園は初めて真理が世に説かれた地として歴史に名を遺す地となりました。
祥雲寺副住職 安藤淳之
一人で修行を行おうとすると、怠けてしまったり後回しにしてしまい続かない場合もあります。
ですがみんなで行えば、難しいことでも楽しく行えるはずです。
この朝坐禅会はそのような場となるよう始めました。
一日の始まりを迎えるこのひと時、ご一緒に「かろやかに」生きてみませんか?
日時:12月21日(月)朝6時半~8時(途中参加、途中退出可)
6時30分~7時10分(一回目の坐禅)
7時20分~8時 (二回目の坐禅)
場所:祥雲寺本堂一階
用意:身一つで大丈夫です。
足の組めない方は椅子での坐禅もできます。
また、祥雲寺では毎週水曜夜6時(第四水曜のみ休み)、雀宮布教所「善応院」にて坐禅会を行っています。