2017年4月23日日曜日

29年4月 月例早朝坐禅会「指月の会」案内

お彼岸の入檀式。

『捨てれば必ず軽くなる  捨てて、軽やかに生きなさい。』  -スッタ二パータ


この朝坐禅会を初めてちょうど二周年となりました。
何人もの方に来ていただいて共に修行の時間が過ごせることを、
大変ありがたく感じます。
初心を振り返る意味で、最初の文を再掲します。


 先日NHKの番組で、ぼんやり術の特集、というものがありました。静かなところで何も行わず、ただぼんやりとすることで、頭がすっきりして血圧が下がる等の効果があり学校教育にも取り入れられている、という内容でした。

 お寺では、昔からこれに類することを行ってきました。坐禅です。

 祥雲寺でも雀宮出張所「善応院」で毎週坐禅会を行ってきましたが、今年度より宇都宮の本堂で月に一度、第四月曜日の朝に坐禅会を行います。

 昔から禅寺では、朝に暁天坐禅という坐禅の時間を設け、心身を整えて一日の修行に向かってきました。
心を落ち着け体の調子を整え思考をクリアにしてくれる坐禅は、「安楽の法門」ともよばれています。

 時間に追われる忙しい現代においてこそ、何にも取り組まず頭をからっぽにして「軽やかになる」時間を持つことは、とても必要なことだと思います。








一人で修行を行おうとすると、怠けてしまったり後回しにしてしまい続かない場合もあります。
ですがみんなで行えば、難しいことでも楽しく行えるはずです。
この朝坐禅会はそのような場となるよう始めました。
一日の始まりを迎えるこのひと時、ご一緒に「かろやかに」生きてみませんか?

日時:4月24日(月)朝6時半~8時(途中参加、途中退出可)
     6時30分~7時10分(一回目の坐禅)
     7時20分~8時    (二回目の坐禅)

場所:祥雲寺本堂一階

用意:身一つで大丈夫です。
    足の組めない方は椅子での坐禅もできます。

また、祥雲寺では毎週水曜夜6時(第四水曜のみ休み)、雀宮布教所「善応院」にて坐禅会を行っています

2017年4月15日土曜日

平成29年四月 観音朝詣りのお知らせ

今年のしだれ桜

例年より開花は遅めでした。

銀(しろがね)も 金(くがね)も 玉も何せむに
                    まされる宝 子に如(し)かめやも
                    万葉集巻の五 山上憶良 子を思う長歌の反歌

 有名な歌ですからご存知の方も多いと思います。
「世に宝といわれる銀も金も玉も何ほどのことがあろうか、子に勝る宝はない」という意味もどなたにもわかりやすく受け取れると思います。

 私には6才と2才の孫がいます。
やんちゃな男の子ですがこれがかわいい。
東京から来るたびに成長の早さに驚かされます。
上の子がお兄ちゃんらしく弟を思いやっているのはほほえましく、弟は一挙手一投足がすべてかわいい。
まさに座敷の花です。

 そんな孫たちを見ていると、この子たちの生きる時代が幸せなものであって欲しいとつくづく思います。
この子たちは、これから21世紀を生き、22世紀まで生きるかもしれない。
私には知ることのできない世界です。
でも、その世界がコンピューターに支配されていて、人間が創造性を持って生き生きと生きることのできない世界になってしまうかもしれない。
それよりも前に、愚かな指導者によって世界戦争や、内乱の相次ぐ世界になってしまったら、と心配は尽きません。
 
 幼い子供たちを通して、世界の未来の平安を願う気持ちは、現実的に、そして深く強いものとなってきます。

 冒頭にあげた山上憶良の歌の前には序文があります。

 釈迦如来、金口に正に説きたまはく、衆生を等しなみに思うこと、羅睺羅のごとし。
又説きたまはく、愛しみは子に過ぎたるは無しとのたまへり。
至極の大き聖すら、尚し子を愛しむ心あり。
況んや、世間の蒼生、誰か子を愛しまざらむ。
              (註)羅睺羅とはお釈迦様の実子の名前です

 私に残された時間は少なく、たいした力もありませんが、それでも世の幸せを願う祈りだけは絶やせません。

 平成29年4月15日
                                    祥雲寺住職 安藤明之

十八日の朝詣りは午前6時から行います。

2017年4月12日水曜日

4月8日 花祭り写経会

4月8日はお釈迦様の誕生日、花祭りです。
祥雲寺では毎年この日に近い土曜日に写経会を行い、お釈迦様の誕生を皆で祝っています。
 
今年は土曜日がちょうど8日に当たり、良い日に行うことが出来ました。
 
花御堂の誕生仏さまに甘茶をそそいで手を合わせています
 
今年のお話は、佐野の本願寺、長澤師にお願いしました。
最初に全員で般若心経をお唱えします。

写経開始。